2月18日に弊社つくばプラント内の小森グラフィックテクノロジーセンター(以下、KGC)において、『オフセット輪転機H-UV内覧会』を開催いたしました。
今回の内覧会では、JGAS2009で発表いたしました新乾燥技術のH-UV(ハイブリッドUVシステム)をKGCプリンティングカレッジ内の「システム35S/B縦半裁2色機オフセット輪転機LR-235/546SⅡ」に搭載し、オフセット輪転機においては世界初の試みとなるH-UV印刷の実演をご覧いただきました。
今回の内覧会では、JGAS2009で発表いたしました新乾燥技術のH-UV(ハイブリッドUVシステム)をKGCプリンティングカレッジ内の「システム35S/B縦半裁2色機オフセット輪転機LR-235/546SⅡ」に搭載し、オフセット輪転機においては世界初の試みとなるH-UV印刷の実演をご覧いただきました。
内覧会は、午前と午後の2回行い、東京都内や近隣県をはじめ遠方は福岡県より総勢146名と大変多くのお客様にご参加いただき、盛況な会となりました。
ご来場されたお客様には、つくばプラント内の会議室にお集まりいただきました。司会進行役は弊社オフ輪技術部課長の秋山がつとめました。
各回の初めに、弊社国内営業本部長の小森より開会のご挨拶をさせていただきました。

『現在、オフ輪業界を取り巻く環境は大変厳しく、単価の下落・仕事量の減少・環境対応といったさまざまな課題に直面しております。そういった状況下で利益を上げることが困難な中、当社として何かお客様のお役にたてることはないかと模索している中、H-UV搭載の枚葉機が受注ベースで60台近く販売実績を上げており、その枚葉機のH-UVの技術をオフ輪機に水平展開することを実現いたしました。本日はKOMORIの技術の粋を結集し、また環境にも配慮したオフセット輪転機でのH-UV印刷による実演をご覧いただきたいと存じます。そのメリットとして4つのポイントをご紹介いたします。1つめは「ドライヤーレス、冷却装置レスによる省スペース、シンプルな機械構成」、2つめは「ひじわのない高級印刷の実現」、3つめは「ガスを使用しないエコシステム」、そして4つめは「極小ロット・高効率生産性」です。枚葉機と同等の印刷品質、損紙の低減を実現いたしましたので、本日の実演でじっくりご覧下さい。オフセット輪転機のH-UVはスタート地点に立ったばかりで、まだまだ課題がございますので、皆様からの忌憚のないご意見をお聞かせいただければと存じます。』
続いて、開発部課長の石川よりオフセット輪転機H-UVの技術説明について映像を交えながら詳しく説明させていただきました。説明では、オフセット輪転機H-UVの開発コンセプトをはじめ、H-UV印刷の特徴、H-UVの技術・効果・環境対応・採算性、機械構成や主仕様についてご説明した後、最後に実演機の機械構成および実演内容・ポイントについてお話いたしました。
約10分間の休憩をはさんだ後、お客様にはKGC内のプリンティングカレッジにご移動いただき、実演に入りました。実演では、H-UVを搭載したシステム35S(LR-235/546SⅡ)によるH-UV印刷の効果をご覧いただきました。実演のナレーションは、弊社オフ輪技術部の松原がつとめました。機械のオペレーションは、製品課の岩淵が担当いたしました。
※当機に搭載したオゾンレスランプは上下各1灯(160W/cm)ですが、実演では出力を制限し120W/cmで行いました。本刷りは印刷速度30,000iph(=500rpm)で印刷しました。
<JOB1の見どころ>
① ひじわのない印刷品質
② 2色印刷の速乾性
③ チョッパー折部のキズ/コスレ/ワレ
<JOB1の内容>
JOB1では、コート紙(紙幅765mm/斤量71.5㎏)に重い絵柄を使用しました。見当・色合わせした状態から両面2色印刷(墨と藍)で1500枚刷り、チョッパー折り出しでB5×16Pに仕上げました。
その後、印刷サンプルをお客様に配布し、その速乾性や印刷品質についてご確認いただきました。
印刷前後の用紙の含水率および縦横寸法が変化していない(収縮がない)ことから、ひじわのない印刷品質を証明し、また、紙のバタツキの少ないオフ輪システムの特徴を利用し、オゾンレスランプと紙面との距離を最短化、高効率の乾燥システムを使用することにより、チョッパー折部や搬送ベルト部のキズ、コスレがない、確かな速乾性を証明しました。
<JOB1の印刷イメージ>
続いて、切り替え作業に入りました。
リムービング⇒ブランケット洗浄⇒版交換⇒プレインキング⇒用紙変更 実演機はトレーニング機のため自動化装置が装備されていないため、ブランケット洗浄および版交換は手動で行いました。
JOB1からJOB2への切り替え作業の間に会場に設置したプラズマスクリーンでオゾンレスランプの搭載位置をご説明させていただきました。また、JOB1刷了からJOB2立ち上がりまでの損紙部数のカウントの状況もスクリーンでお見せしました。
<JOB2の見どころ>
① 立ち上げ損紙部数
② 立ち上げ時の折り精度
③ 5%、95%の絵柄の再現性
④ 極小文字の再現性
<JOB2の内容>
JOB2では、上質紙(紙幅765mm/斤量53㎏)に文字ものを使用しました。損紙確認(白/黒)後、本刷り両面1色印刷(墨)で1000枚刷り、チョッパー折り出しでB5×16Pに仕上げました。その後、印刷サンプルをお客様に配布し、速乾性はもちろんのこと、枚葉印刷と同等の文字ものの印刷品質や高い絵柄の再現性についてご確認いただきました。
単色機における今日の白紙損紙(白損)は約60部、立ち上げによる印刷損紙(黒損)は500~600部となります。H-UV専用機の白損は約40部、立ち上げによる黒損目標は100部以下ですので、損紙量は大幅に削減可能です。デモでは、立ち上げによる黒損が約160部となりましたが、色は約70部にて安定しました。今回はテスト機であることから自動制御装置が搭載されておらず、折の手動微調整を行いました。販売される機械には弊社開発のAI-Link(統合制御システム)を使用することで、目標の100部を達成することが可能となります。また、従来のUV印刷で問題になっていたアミ点形状のくずれがH-UV印刷では改善され、5%、95%、極小文字(6級=1.5mm)の再現性が大幅に向上されました。

<JOB2の印刷イメージ>
各実演終了後は、お客様に実機をじっくりご見学いただきました。また、印刷サンプル台に置いたJOB1刷了からJOB2立ち上がりまでの全ての損紙やJOB1と同じ絵柄をマット紙で印刷したサンプルもご覧いただきました。
続いてKGC館内見学に移りました。KGCセンター長の杉山よりKGCの役割や4つの機能についてご説明させていただいた後、お客様には2グループに別れていただき、KGC R&D課長の印出とプリンティングカレッジ課長の波多野のガイドにより館内をご案内いたしました。
最後に、弊社国内営業副本部長の猪股よりお礼と閉会のご挨拶をさせていただき、内覧会が無事終了いたしました。
このたびはお忙しい中、弊社内覧会にお越しいただきまして誠にありがとうございました。今回はオフセット輪転機による初めてのH-UV印刷の内覧会開催となりましたが、まだまだいろいろな課題が残されておりますので、KOMORIの技術スタッフが総力を挙げて更なる研究・開発を進め、皆様によりよい製品をご提供できるよう尽力してまいります。今後ともご愛顧賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
ご来場されたお客様には、つくばプラント内の会議室にお集まりいただきました。司会進行役は弊社オフ輪技術部課長の秋山がつとめました。
各回の初めに、弊社国内営業本部長の小森より開会のご挨拶をさせていただきました。
『現在、オフ輪業界を取り巻く環境は大変厳しく、単価の下落・仕事量の減少・環境対応といったさまざまな課題に直面しております。そういった状況下で利益を上げることが困難な中、当社として何かお客様のお役にたてることはないかと模索している中、H-UV搭載の枚葉機が受注ベースで60台近く販売実績を上げており、その枚葉機のH-UVの技術をオフ輪機に水平展開することを実現いたしました。本日はKOMORIの技術の粋を結集し、また環境にも配慮したオフセット輪転機でのH-UV印刷による実演をご覧いただきたいと存じます。そのメリットとして4つのポイントをご紹介いたします。1つめは「ドライヤーレス、冷却装置レスによる省スペース、シンプルな機械構成」、2つめは「ひじわのない高級印刷の実現」、3つめは「ガスを使用しないエコシステム」、そして4つめは「極小ロット・高効率生産性」です。枚葉機と同等の印刷品質、損紙の低減を実現いたしましたので、本日の実演でじっくりご覧下さい。オフセット輪転機のH-UVはスタート地点に立ったばかりで、まだまだ課題がございますので、皆様からの忌憚のないご意見をお聞かせいただければと存じます。』
続いて、開発部課長の石川よりオフセット輪転機H-UVの技術説明について映像を交えながら詳しく説明させていただきました。説明では、オフセット輪転機H-UVの開発コンセプトをはじめ、H-UV印刷の特徴、H-UVの技術・効果・環境対応・採算性、機械構成や主仕様についてご説明した後、最後に実演機の機械構成および実演内容・ポイントについてお話いたしました。
約10分間の休憩をはさんだ後、お客様にはKGC内のプリンティングカレッジにご移動いただき、実演に入りました。実演では、H-UVを搭載したシステム35S(LR-235/546SⅡ)によるH-UV印刷の効果をご覧いただきました。実演のナレーションは、弊社オフ輪技術部の松原がつとめました。機械のオペレーションは、製品課の岩淵が担当いたしました。
※当機に搭載したオゾンレスランプは上下各1灯(160W/cm)ですが、実演では出力を制限し120W/cmで行いました。本刷りは印刷速度30,000iph(=500rpm)で印刷しました。
<JOB1の見どころ>
① ひじわのない印刷品質
② 2色印刷の速乾性
③ チョッパー折部のキズ/コスレ/ワレ
<JOB1の内容>
JOB1では、コート紙(紙幅765mm/斤量71.5㎏)に重い絵柄を使用しました。見当・色合わせした状態から両面2色印刷(墨と藍)で1500枚刷り、チョッパー折り出しでB5×16Pに仕上げました。
その後、印刷サンプルをお客様に配布し、その速乾性や印刷品質についてご確認いただきました。
印刷前後の用紙の含水率および縦横寸法が変化していない(収縮がない)ことから、ひじわのない印刷品質を証明し、また、紙のバタツキの少ないオフ輪システムの特徴を利用し、オゾンレスランプと紙面との距離を最短化、高効率の乾燥システムを使用することにより、チョッパー折部や搬送ベルト部のキズ、コスレがない、確かな速乾性を証明しました。
<JOB1の印刷イメージ>
続いて、切り替え作業に入りました。
リムービング⇒ブランケット洗浄⇒版交換⇒プレインキング⇒用紙変更 実演機はトレーニング機のため自動化装置が装備されていないため、ブランケット洗浄および版交換は手動で行いました。
JOB1からJOB2への切り替え作業の間に会場に設置したプラズマスクリーンでオゾンレスランプの搭載位置をご説明させていただきました。また、JOB1刷了からJOB2立ち上がりまでの損紙部数のカウントの状況もスクリーンでお見せしました。
<JOB2の見どころ>
① 立ち上げ損紙部数
② 立ち上げ時の折り精度
③ 5%、95%の絵柄の再現性
④ 極小文字の再現性
<JOB2の内容>
JOB2では、上質紙(紙幅765mm/斤量53㎏)に文字ものを使用しました。損紙確認(白/黒)後、本刷り両面1色印刷(墨)で1000枚刷り、チョッパー折り出しでB5×16Pに仕上げました。その後、印刷サンプルをお客様に配布し、速乾性はもちろんのこと、枚葉印刷と同等の文字ものの印刷品質や高い絵柄の再現性についてご確認いただきました。
単色機における今日の白紙損紙(白損)は約60部、立ち上げによる印刷損紙(黒損)は500~600部となります。H-UV専用機の白損は約40部、立ち上げによる黒損目標は100部以下ですので、損紙量は大幅に削減可能です。デモでは、立ち上げによる黒損が約160部となりましたが、色は約70部にて安定しました。今回はテスト機であることから自動制御装置が搭載されておらず、折の手動微調整を行いました。販売される機械には弊社開発のAI-Link(統合制御システム)を使用することで、目標の100部を達成することが可能となります。また、従来のUV印刷で問題になっていたアミ点形状のくずれがH-UV印刷では改善され、5%、95%、極小文字(6級=1.5mm)の再現性が大幅に向上されました。
<JOB2の印刷イメージ>
各実演終了後は、お客様に実機をじっくりご見学いただきました。また、印刷サンプル台に置いたJOB1刷了からJOB2立ち上がりまでの全ての損紙やJOB1と同じ絵柄をマット紙で印刷したサンプルもご覧いただきました。
続いてKGC館内見学に移りました。KGCセンター長の杉山よりKGCの役割や4つの機能についてご説明させていただいた後、お客様には2グループに別れていただき、KGC R&D課長の印出とプリンティングカレッジ課長の波多野のガイドにより館内をご案内いたしました。
最後に、弊社国内営業副本部長の猪股よりお礼と閉会のご挨拶をさせていただき、内覧会が無事終了いたしました。
このたびはお忙しい中、弊社内覧会にお越しいただきまして誠にありがとうございました。今回はオフセット輪転機による初めてのH-UV印刷の内覧会開催となりましたが、まだまだいろいろな課題が残されておりますので、KOMORIの技術スタッフが総力を挙げて更なる研究・開発を進め、皆様によりよい製品をご提供できるよう尽力してまいります。今後ともご愛顧賜りますよう宜しくお願い申し上げます。