2011年4月22日(金)13時30分より福博綜合印刷㈱様(福岡県福岡市博多区堅粕3-16-36)において、H-UV(ハイブリッドUVシステム)内覧会が開催されました。内覧会では、昨年10月に2台同時にご導入いただいたH-UV搭載のリスロンS26(菊半裁4色オフセット枚葉印刷機 LS-426)による実演、リスロンS40(菊全判4色オフセット枚葉印刷機 LS-440)では、実際のお仕事をされている様子をご覧いただきました。
*今回の内覧会はH-UVにご興味・ご検討いただいているお客様を対象にご案内させていただきました。
内覧会当日は朝から小雨が降り続いていましたが、午後には天気も回復し、福岡県内や近隣県をはじめ遠方は沖縄県より総勢48名のお客様にご参加いただき、盛況の会となりました。
ご来場いただいたお客様には2階のセミナー会場にお集まりいただき、内覧会開始となりました。
司会進行役は、弊社九州支店長の細野がつとめました。
最初に弊社国内営業本部長の小森より開会のご挨拶をさせていただきました。 挨拶の冒頭に、東北地方太平洋沖地震へのお見舞いならびに弊社の『災害対策本部』の復旧活動についてご報告させていただきました。
『福博綜合印刷㈱様は、昨年10月にH-UVを搭載した菊半裁4色機と菊全4色機の2台を同時にご導入いただきました。ご導入後半年が経過しておりますが大変高いご評価をいただいております。ここで油性印刷と比較してのH-UV印刷のメリットを5つご紹介させていただきます。1つ目は「きれいな印刷の仕上り」、2つ目は「短納期対応」、3つ目は「パウダーレスによるオペレーターの負荷軽減」、4つ目は「特殊原反を可能にする仕事の幅の広がり」、そして5つ目として「ドライダウンがない」が挙げられます。本日は、「商業印刷における速乾パウダーレス印刷の実現」をテーマに皆様にご披露して参りたいと存じます、現在、H-UV機は国内において75台近い販売実績となっております。その内の46台が既に稼動しております。この46台中、福博綜合印刷㈱様をはじめとする5社様に2台のH-UV機をお使いいただいております。本日は短い時間ではございますが、小森コーポレーションのH-UVの価値をじっくりとご覧いただければと存じます。』
続いて、福博綜合印刷㈱ 取締役営業本部長 原健之様より、会社概要をはじめ、このたびH-UVを搭載したリスロンS26とリスロンS40を導入されるに至った経緯などについてお話いただきました。
『当社は1928年に創業し、今年で83年目を迎えます。平成22年度の売上高は62億6,500万円、経常利益が1千700万円、従業員は現在238人です。生産拠点は新宮の輪転工場と本社の堅粕工場の2拠点です。新宮工場はB縦半裁オフセット輪転機が4台、A横全版オフセット輪転機が2台、中綴じ機が2ライン、断裁機と折り機等を保有しております。特徴としては、B縦半裁は2ウェブ、3ウェブが可能な機械構成となっており、パーフォレーターやインライングルーも可能にしております。2年前に導入しましたA横全版は、パラレル折、パーフォレーター、インライングルーが可能であり、33パターンの折仕様対応の機械となっております。
H-UV機導入に至った経緯を簡単にお話しますと、昨年菊全機2台と菊半裁機1台が18年目を迎え、印刷トラブルが多くなったことで更新を考えました。その中で小森製のH-UV機と通常の油性印刷機のどちらにしようかとオペレーターと話し合ったところ、オペレーターがパウダーレスがいいということでH-UV機に決定した次第です。また、菊全機2台と菊半裁機1台の3台との入れ替えとなるので、台数を減らしても生産性を落とさないようにということで速乾性を一番に考慮に入れて、H-UV搭載の菊全4色機1台と菊半裁4色機1台の2台を導入しました。堅粕工場ではこの他に四六全判の油性の5色機を1台保有しており、ダック製の品質検査カメラを搭載しております。今回導入したH-UVの菊全機には小森製の品質検査カメラを搭載しております。H-UV機を導入して半年が経過しましたが、導入当時は油性印刷と比較して光沢の無さが大変ひっかかりました。しかし東洋インキさんのご協力もあり、現在は何とか油性に近い品質になっていると思います。後ほど工場にて印刷品質についてご確認いただければと存じます。』
福博綜合印刷㈱様の会社概要、事業内容等の詳細につきましては、下記ホームページアドレスよりご覧いただけます。
http://www.fsp.co.jp/
次いで、技術説明に入りました。
最初に弊社営業技術部の津島より「オフセットオンデマンドとH-UV」をテーマに、オフセットオンデマンドに取り組む意義・システム概要およびキーテクノロジー、H-UVのメカニズム・採用実績、H-UVとその他の乾燥方式による利欠点・環境面の比較等について映像を交えながら詳しく説明し、最後にリスロンS26による実演の絵柄やポイントについてお話しました。
説明の中では、2010年5月に同システムを搭載したリスロンS26(LS-426)をご導入いただいた富士凸版印刷㈱様(名古屋市)のインタビュー映像もご紹介いたしました。インタビューでは、導入に至った経緯および導入後の評価や課題等についておこたえいただきました。実際に導入されたお客様の率直な意見・ご評価ということもあり、ご参加いただいた皆様が大変熱心にご覧になっていました。
続いて、インキメーカーを代表して、東洋インキ株式会社様よりお話いただきました。 最初にRC事業統括部 総括部長 根本裕之様より東北地方太平洋沖地震の影響によるインキの供給状況等についてご説明いただきました。
次いで、RC事業統括部 RCインキ販売部 田中治夫様より、「高感度UV Systemの現状と今後」をテーマにUV INK出荷数量推移と予測、高感度UV Systemの導入状況と予測/現状と今後、社会市場環境、ワークフローの変革、照射装置の特徴、油性・UV・高感度UVの簡易比較、製品ラインナップ等について映像を使いながらわかりやすくご説明いただきました。
約10分間の休憩を挟んで1階の工場に移動いただき、実演に移りました。 実演はH-UVを搭載したリスロンS26(LS-426)とリスロンS40(LS-440)の2台を使って行われました。
司会進行役は弊社九州支店営業の掛札、技術説明は小森グラフィックテクノロジーセンター(KGC)副センター長の神がつとめました。
最初にリスロンS26の実演を行いました。実演に入る前に、H-UVの特徴や実演の見どころの5つのポイントについてご説明しました。
1. きれいな印刷の仕上り(品質)
2. 短納期対応
3. 特殊原反印刷を可能にする仕事の幅の広がり
4. パウダーレスによるオペレーターの負荷軽減
5. 作業効率改善による生産性の向上
その後、実演に入りました。機械のオペレーションは福博綜合印刷㈱ 機長 林秀樹様にご担当いただきました。

<実演の流れ>
実演では、2つのJOBを行いました。今回使用したオゾンレスランプは1灯(120W/cm)です。 JOB1では、美術系パンフレットをイメージした絵柄で用紙はヴァンヌーボを使用しました。事前に見当・色合わせした状態から表面4色印刷の試刷りを高速刷り出しで行い、表裏見当確認後、本刷りで200枚印刷しました。その後版交換なしで、即4色ドン天(裏面印刷)し、試刷り30枚目の表裏見当確認後、本刷りで200枚印刷し、断裁加工を行いました。後加工の工程は、会場に設置したプラズマスクリーンにて実況中継をご覧いただきました。
続いてJOB切り替え(リムービング⇒ブランケット自動洗浄⇒Full APC版交換⇒プレインキング⇒用紙変更)行い、JOB2に移りました。
JOB2では、キャラクターものをイメージした絵柄でユポ紙(0.06mm)を使用し、表面4色印刷を行いました。試刷り・見当色調調整後、本刷りで500枚印刷しました。
各JOBの本刷り完了後と、JOB1で本刷り完了後に断裁加工した印刷サンプルをご参加いただいた皆様に配布し、その速乾性、印刷品質や臭い等についてご確認いただきました。
JOB2への切り替え作業を行っている間に、実際に工場を管理しておられる福博綜合印刷㈱ 工場長 福原英二郎様にH-UV機に関する率直なご意見・ご感想をいただくために、弊社掛札よりいくつか質問させていただきました。
Q1: H-UV機を導入されて半年が経ちますが、率直なご感想をお聞かせ下さい。
A1: 当社においては一般の油性印刷からUV印刷への取組みは初めての経験でした。油性印刷の時に乾きにくい厄介な紙では苦しむだけ苦しみました。どうしても乾かないために起こるブロッキング等のトラブルの恐ろしさもわかっています。H-UV機を導入し稼動していくうちに、油性印刷で起こっていたいたさまざまなトラブルが全て解消されたことで、安心して作業ができるようになりオペレーターの負荷軽減につながったことが、当社の一番の戦力となっています。印刷方式もこれからは速乾システムのH-UV印刷になっていくと思います。
Q2: 乾燥待ちの時間が全くなくなったということでワークフローの面においてもかなり変わったのではないでしょうか?
A2: 後工程についてお話すると、当社では印刷~断裁したものにレーザープリンターにより後追いで印字するオンデマンド印刷を行っています。しかし油性印刷では、パウダーがボトルネックとなって、100枚刷ると一旦プリンターを止めてローラーを磨くなどオンデマンド部隊でも苦戦していました。H-UV機では印刷後即断裁してレーザープリンターに流してもプリンターを止めることなく仕事が進められるので、オンデマンド部隊からは、油性印刷ではなく、必ずH-UV印刷でとの希望が出ています。時間日数で言うと、30,000枚をオンデマンドで後追い印字する場合、油性印刷では4日間かかっていたのが、H-UV印刷では1日で終わるので、作業時間の短縮が大きなメリットとなっています。
Q3: 現場の意見として機長様はどのようなご感想をお持ちでしょうか?
A3: 機長は全員、油性印刷機を操作していたメンバーですが、H-UV機を導入してからは、油性印刷で悩まされていたブロッキング・コスレ・ヨゴレ等のトラブルから解放されたことで、印刷品質向上のための見当に集中できると喜んでいます。当社では走査式濃度測定装置PDC-LITEⅡで測色しながら濃度管理やカラーマネジメント、品質チェックで標準化を図っています。
Q4: 営業の方やお客様の反応はいかがでしょうか?
A4: 営業では、H-UV機導入時に油性のリピート物件はH-UVで本当に大丈夫だろうかという懸念がありました。当初のトラブルとしては、お客様の手元に油性の印刷物がドライダウンした状態で保管されており、そのドライダウンしている状態の印刷物に色を合わせて欲しいとの依頼がありました。当社としては、それをクレームとは捉えず、お客様にはドライダウンについて説明し、「H-UV印刷ではドライダウンはしません。色の標準化で基準を守って印刷が可能なので、これが標準です」ということで、お客様にはご理解していただいています。製版部門も印刷部門も標準化にシビアに対応しているので、導入後半年が経過した現在では、色によるトラブルやクレームがなくなり、お客様の信頼性が高まってきております。
続いて、リスロンS40(LS-440)の実演に移りました。リスロンS40では福博綜合印刷㈱様の実際のお仕事を司会進行役の掛札と福原工場長様の解説によりご紹介いたしました。
Q1: 今はどのようなお仕事をされていますか?
A1: 4色ドン天印刷で作業を行います。リスロンS40においてもPDC-LITEⅡで測色・濃度管理をしています。
Q2: 1,000枚から2,000枚程度の小ロットのお仕事を非常に短時間の切り替えで次から次へとこなされているようですが、稼動記録計を見ながらご説明いただけますか?
A2: 稼動状況は、稼動記録として行った仕事内容・ジョブ数・通し枚数・本紙・損紙などを全て日付ごとに管理していますので、過去に行った仕事についてグラフ表示で詳細に出すことが可能です。また、物件ごとにオペレーターがどのくらいで本紙を送り出したかが記録されていますので、1日の物件のジョブ数や損紙の割合などが把握できるようになっています。例えば、先月の忙しい時期では、1日の物件数は47物件、本刷り枚数に対して損紙枚数は4%、印刷の平均速度は13,800回転となっています。オペレーターは日勤夜勤交代の際にはその日の予定と終了内容や残りの仕事を把握しながら作業を進めています。
Q3: リスロンS40には小森製の印刷品質検査装置PQA-Sが装着されていますが、こちらの導入経緯とその効果をお話下さい。
A3: 品質保証の意味でPQA-Sを機械とワンセットで導入しました。こちらの装置はPDC-LITEⅡと作業上連動させて確認していますので、濃度の上昇・下降を1枚1枚判断しながらエラーはあればメッセージとして出てきます。OKシートからカウントを開始し、もともと紙についているゴミまでも拾うなど微細な点まで検査をしています。
実演終了後は、ご参加いただいた皆様に実機をご見学いただきました。会場内に展示したH-UV印刷によるさまざまな印刷サンプルについては、弊社の神よりご説明させていただきました

最後に九州支店長の細野より、お礼と閉会挨拶をさせていただき、内覧会が無事終了いたしました。
このたびの内覧会開催に当たりましては、福博綜合印刷㈱様には、深いご理解とご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。
ご来場いただきました皆様には、実際にH-UVを搭載したリスロンS26とリスロンS40をご覧いただいたことにより、その優れた性能・効果についてご理解・ご実感いただけたことと存じます。今回の内覧会が、少しでも皆様の次期計画のご参考になればと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
ご来場いただいたお客様には2階のセミナー会場にお集まりいただき、内覧会開始となりました。
司会進行役は、弊社九州支店長の細野がつとめました。
最初に弊社国内営業本部長の小森より開会のご挨拶をさせていただきました。 挨拶の冒頭に、東北地方太平洋沖地震へのお見舞いならびに弊社の『災害対策本部』の復旧活動についてご報告させていただきました。
『福博綜合印刷㈱様は、昨年10月にH-UVを搭載した菊半裁4色機と菊全4色機の2台を同時にご導入いただきました。ご導入後半年が経過しておりますが大変高いご評価をいただいております。ここで油性印刷と比較してのH-UV印刷のメリットを5つご紹介させていただきます。1つ目は「きれいな印刷の仕上り」、2つ目は「短納期対応」、3つ目は「パウダーレスによるオペレーターの負荷軽減」、4つ目は「特殊原反を可能にする仕事の幅の広がり」、そして5つ目として「ドライダウンがない」が挙げられます。本日は、「商業印刷における速乾パウダーレス印刷の実現」をテーマに皆様にご披露して参りたいと存じます、現在、H-UV機は国内において75台近い販売実績となっております。その内の46台が既に稼動しております。この46台中、福博綜合印刷㈱様をはじめとする5社様に2台のH-UV機をお使いいただいております。本日は短い時間ではございますが、小森コーポレーションのH-UVの価値をじっくりとご覧いただければと存じます。』
続いて、福博綜合印刷㈱ 取締役営業本部長 原健之様より、会社概要をはじめ、このたびH-UVを搭載したリスロンS26とリスロンS40を導入されるに至った経緯などについてお話いただきました。
『当社は1928年に創業し、今年で83年目を迎えます。平成22年度の売上高は62億6,500万円、経常利益が1千700万円、従業員は現在238人です。生産拠点は新宮の輪転工場と本社の堅粕工場の2拠点です。新宮工場はB縦半裁オフセット輪転機が4台、A横全版オフセット輪転機が2台、中綴じ機が2ライン、断裁機と折り機等を保有しております。特徴としては、B縦半裁は2ウェブ、3ウェブが可能な機械構成となっており、パーフォレーターやインライングルーも可能にしております。2年前に導入しましたA横全版は、パラレル折、パーフォレーター、インライングルーが可能であり、33パターンの折仕様対応の機械となっております。
H-UV機導入に至った経緯を簡単にお話しますと、昨年菊全機2台と菊半裁機1台が18年目を迎え、印刷トラブルが多くなったことで更新を考えました。その中で小森製のH-UV機と通常の油性印刷機のどちらにしようかとオペレーターと話し合ったところ、オペレーターがパウダーレスがいいということでH-UV機に決定した次第です。また、菊全機2台と菊半裁機1台の3台との入れ替えとなるので、台数を減らしても生産性を落とさないようにということで速乾性を一番に考慮に入れて、H-UV搭載の菊全4色機1台と菊半裁4色機1台の2台を導入しました。堅粕工場ではこの他に四六全判の油性の5色機を1台保有しており、ダック製の品質検査カメラを搭載しております。今回導入したH-UVの菊全機には小森製の品質検査カメラを搭載しております。H-UV機を導入して半年が経過しましたが、導入当時は油性印刷と比較して光沢の無さが大変ひっかかりました。しかし東洋インキさんのご協力もあり、現在は何とか油性に近い品質になっていると思います。後ほど工場にて印刷品質についてご確認いただければと存じます。』
福博綜合印刷㈱様の会社概要、事業内容等の詳細につきましては、下記ホームページアドレスよりご覧いただけます。
http://www.fsp.co.jp/
次いで、技術説明に入りました。
最初に弊社営業技術部の津島より「オフセットオンデマンドとH-UV」をテーマに、オフセットオンデマンドに取り組む意義・システム概要およびキーテクノロジー、H-UVのメカニズム・採用実績、H-UVとその他の乾燥方式による利欠点・環境面の比較等について映像を交えながら詳しく説明し、最後にリスロンS26による実演の絵柄やポイントについてお話しました。
説明の中では、2010年5月に同システムを搭載したリスロンS26(LS-426)をご導入いただいた富士凸版印刷㈱様(名古屋市)のインタビュー映像もご紹介いたしました。インタビューでは、導入に至った経緯および導入後の評価や課題等についておこたえいただきました。実際に導入されたお客様の率直な意見・ご評価ということもあり、ご参加いただいた皆様が大変熱心にご覧になっていました。
続いて、インキメーカーを代表して、東洋インキ株式会社様よりお話いただきました。 最初にRC事業統括部 総括部長 根本裕之様より東北地方太平洋沖地震の影響によるインキの供給状況等についてご説明いただきました。
次いで、RC事業統括部 RCインキ販売部 田中治夫様より、「高感度UV Systemの現状と今後」をテーマにUV INK出荷数量推移と予測、高感度UV Systemの導入状況と予測/現状と今後、社会市場環境、ワークフローの変革、照射装置の特徴、油性・UV・高感度UVの簡易比較、製品ラインナップ等について映像を使いながらわかりやすくご説明いただきました。
約10分間の休憩を挟んで1階の工場に移動いただき、実演に移りました。 実演はH-UVを搭載したリスロンS26(LS-426)とリスロンS40(LS-440)の2台を使って行われました。
司会進行役は弊社九州支店営業の掛札、技術説明は小森グラフィックテクノロジーセンター(KGC)副センター長の神がつとめました。
最初にリスロンS26の実演を行いました。実演に入る前に、H-UVの特徴や実演の見どころの5つのポイントについてご説明しました。
1. きれいな印刷の仕上り(品質)
2. 短納期対応
3. 特殊原反印刷を可能にする仕事の幅の広がり
4. パウダーレスによるオペレーターの負荷軽減
5. 作業効率改善による生産性の向上
その後、実演に入りました。機械のオペレーションは福博綜合印刷㈱ 機長 林秀樹様にご担当いただきました。
<実演の流れ>
実演では、2つのJOBを行いました。今回使用したオゾンレスランプは1灯(120W/cm)です。 JOB1では、美術系パンフレットをイメージした絵柄で用紙はヴァンヌーボを使用しました。事前に見当・色合わせした状態から表面4色印刷の試刷りを高速刷り出しで行い、表裏見当確認後、本刷りで200枚印刷しました。その後版交換なしで、即4色ドン天(裏面印刷)し、試刷り30枚目の表裏見当確認後、本刷りで200枚印刷し、断裁加工を行いました。後加工の工程は、会場に設置したプラズマスクリーンにて実況中継をご覧いただきました。
続いてJOB切り替え(リムービング⇒ブランケット自動洗浄⇒Full APC版交換⇒プレインキング⇒用紙変更)行い、JOB2に移りました。
JOB2では、キャラクターものをイメージした絵柄でユポ紙(0.06mm)を使用し、表面4色印刷を行いました。試刷り・見当色調調整後、本刷りで500枚印刷しました。
各JOBの本刷り完了後と、JOB1で本刷り完了後に断裁加工した印刷サンプルをご参加いただいた皆様に配布し、その速乾性、印刷品質や臭い等についてご確認いただきました。
JOB2への切り替え作業を行っている間に、実際に工場を管理しておられる福博綜合印刷㈱ 工場長 福原英二郎様にH-UV機に関する率直なご意見・ご感想をいただくために、弊社掛札よりいくつか質問させていただきました。
Q1: H-UV機を導入されて半年が経ちますが、率直なご感想をお聞かせ下さい。
A1: 当社においては一般の油性印刷からUV印刷への取組みは初めての経験でした。油性印刷の時に乾きにくい厄介な紙では苦しむだけ苦しみました。どうしても乾かないために起こるブロッキング等のトラブルの恐ろしさもわかっています。H-UV機を導入し稼動していくうちに、油性印刷で起こっていたいたさまざまなトラブルが全て解消されたことで、安心して作業ができるようになりオペレーターの負荷軽減につながったことが、当社の一番の戦力となっています。印刷方式もこれからは速乾システムのH-UV印刷になっていくと思います。
Q2: 乾燥待ちの時間が全くなくなったということでワークフローの面においてもかなり変わったのではないでしょうか?
A2: 後工程についてお話すると、当社では印刷~断裁したものにレーザープリンターにより後追いで印字するオンデマンド印刷を行っています。しかし油性印刷では、パウダーがボトルネックとなって、100枚刷ると一旦プリンターを止めてローラーを磨くなどオンデマンド部隊でも苦戦していました。H-UV機では印刷後即断裁してレーザープリンターに流してもプリンターを止めることなく仕事が進められるので、オンデマンド部隊からは、油性印刷ではなく、必ずH-UV印刷でとの希望が出ています。時間日数で言うと、30,000枚をオンデマンドで後追い印字する場合、油性印刷では4日間かかっていたのが、H-UV印刷では1日で終わるので、作業時間の短縮が大きなメリットとなっています。
Q3: 現場の意見として機長様はどのようなご感想をお持ちでしょうか?
A3: 機長は全員、油性印刷機を操作していたメンバーですが、H-UV機を導入してからは、油性印刷で悩まされていたブロッキング・コスレ・ヨゴレ等のトラブルから解放されたことで、印刷品質向上のための見当に集中できると喜んでいます。当社では走査式濃度測定装置PDC-LITEⅡで測色しながら濃度管理やカラーマネジメント、品質チェックで標準化を図っています。
Q4: 営業の方やお客様の反応はいかがでしょうか?
A4: 営業では、H-UV機導入時に油性のリピート物件はH-UVで本当に大丈夫だろうかという懸念がありました。当初のトラブルとしては、お客様の手元に油性の印刷物がドライダウンした状態で保管されており、そのドライダウンしている状態の印刷物に色を合わせて欲しいとの依頼がありました。当社としては、それをクレームとは捉えず、お客様にはドライダウンについて説明し、「H-UV印刷ではドライダウンはしません。色の標準化で基準を守って印刷が可能なので、これが標準です」ということで、お客様にはご理解していただいています。製版部門も印刷部門も標準化にシビアに対応しているので、導入後半年が経過した現在では、色によるトラブルやクレームがなくなり、お客様の信頼性が高まってきております。
続いて、リスロンS40(LS-440)の実演に移りました。リスロンS40では福博綜合印刷㈱様の実際のお仕事を司会進行役の掛札と福原工場長様の解説によりご紹介いたしました。
Q1: 今はどのようなお仕事をされていますか?
A1: 4色ドン天印刷で作業を行います。リスロンS40においてもPDC-LITEⅡで測色・濃度管理をしています。
Q2: 1,000枚から2,000枚程度の小ロットのお仕事を非常に短時間の切り替えで次から次へとこなされているようですが、稼動記録計を見ながらご説明いただけますか?
A2: 稼動状況は、稼動記録として行った仕事内容・ジョブ数・通し枚数・本紙・損紙などを全て日付ごとに管理していますので、過去に行った仕事についてグラフ表示で詳細に出すことが可能です。また、物件ごとにオペレーターがどのくらいで本紙を送り出したかが記録されていますので、1日の物件のジョブ数や損紙の割合などが把握できるようになっています。例えば、先月の忙しい時期では、1日の物件数は47物件、本刷り枚数に対して損紙枚数は4%、印刷の平均速度は13,800回転となっています。オペレーターは日勤夜勤交代の際にはその日の予定と終了内容や残りの仕事を把握しながら作業を進めています。
Q3: リスロンS40には小森製の印刷品質検査装置PQA-Sが装着されていますが、こちらの導入経緯とその効果をお話下さい。
A3: 品質保証の意味でPQA-Sを機械とワンセットで導入しました。こちらの装置はPDC-LITEⅡと作業上連動させて確認していますので、濃度の上昇・下降を1枚1枚判断しながらエラーはあればメッセージとして出てきます。OKシートからカウントを開始し、もともと紙についているゴミまでも拾うなど微細な点まで検査をしています。
実演終了後は、ご参加いただいた皆様に実機をご見学いただきました。会場内に展示したH-UV印刷によるさまざまな印刷サンプルについては、弊社の神よりご説明させていただきました
最後に九州支店長の細野より、お礼と閉会挨拶をさせていただき、内覧会が無事終了いたしました。
このたびの内覧会開催に当たりましては、福博綜合印刷㈱様には、深いご理解とご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。
ご来場いただきました皆様には、実際にH-UVを搭載したリスロンS26とリスロンS40をご覧いただいたことにより、その優れた性能・効果についてご理解・ご実感いただけたことと存じます。今回の内覧会が、少しでも皆様の次期計画のご参考になればと思っております。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。